治験の安全性や効率的な参加方法などについて
世の中で、治験に対して正しい認識を持っている人はそう多くはありません。
このページでは、治験に対する情報を出来るだけ正しく正確にそして、専門用語などはなるべく避けて分かり易くお届けしています。
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治験の安全性について
やはり、治験(臨床試験)=危険と言う誤った認識を持っている人は少なくありません。
それに対して、「いやいや、治験は100%安全です」とは言えませんが、「限りなく100%に近く安全です」とは言い切れます。
人は生きて行く上で色々な行動を取ります。
そして、どんな些細な行動に対してもリスクは付いてきます。
これは極端な例となってしまいますが、あなたが移動のために使う車や電車、飛行機などはあなたが思う以上に危険なリスクをはらんでいます。
それと同じように、あなたが何気なく飲む風邪薬や胃薬にもリスクは潜んでいるのです。
治験の安全性を知るには、薬と言うものに対して認識を深める必要があります
薬は、病気やけがを治療するなどの効果・効能がある一方、副作用というリスクを併せ持つものです。副作用とは本来の目的と別の作用のことで、例えば眠気やのどの渇きといった軽いものから、肝機能障害やアレルギー反応の一種であるアナフィラキシー(※)などの重い症状まで様々です。
「政府広報オンライン 知っていますか?クスリのリスク」より
どんな薬にも多少の副作用はあります
市販薬や、病院で処方される薬にもある程度のリスクはあるという事です
少し話は変わりますが、あなたは一つの薬が出来るまでに掛かる期間や費用の事をご存知ですか?
一つの薬が市販されるまでの期間は、研究を始める段階から数えると短いものでも約9年。費用にしてざっと150億と言う途方もないお金が掛かっています。
莫大な費用を掛けて開発した新薬の臨床試験で、重大なトラブルを起こしてしまっては元も子もないため、製薬会社は安全性に対して細心の注意を払います。
そして、もう一つリスクを減らす材料があります。それは、治験に参加したからと言って必ずしも新薬を飲むとは限らない事です。
? と思うかもしれませんが、本当の話です。
あなたは「プラシーボ効果」と言うものをご存知でしょうか?
偽薬効果(ぎやくこうか)、プラシーボ効果(placebo effect)、プラセボ効果とは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられる事を言う。この改善は自覚症状に留まらず、客観的に測定可能な状態の改善として現われることもある。
「wikipedia 偽薬」より
治験においては、より正確に薬の効果を検証するため、必ず(特殊な臨床試験を除き)偽薬を混ぜて試験を行うようになっています。
つまりは、他の人と同条件で治験に参加していても、運が良ければあなたの飲む薬は只のビタミン剤なのかも知れないと言う事です。
参加者の約3割が新薬では無くビタミン剤などを飲む事で、プラシーボ効果を考慮した試験結果が得られるという訳なのです
また、当然ですが治験は国が定めた基準「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」に沿って行われるため、参加者の安全を最優先として計画されています。
治験の役割と報酬について
治験の役割を簡単に言うと、新薬開発プロセスの中で初めて人に対して行うテストという事になります。もちろん治験の前段階で十分な安全性が確認されてからの話です。
新薬開発の重要な部分を担う治験というのは、厳密にいうと仕事ではありません。
治験参加者はあくまでボランティアという形でプロセスに参加します。
もちろんボランティアであっても報酬はきちんと貰えますが、それは仕事に対する対価である「給料」としてではなく、治験参加に対する「負担軽減費」という扱いになります。
そして、知らない人が多いですが、受け取る報酬は非課税となっていおり、例えば30万の報酬があれば税金などは引かれずに全額あなたのものとなります。
新薬の開発は非常に複雑な過程の元に成り立っています
どんなに有益な薬であっても、ボランティアとして参加する人々の協力の元、治験と言うハードルを越えなければ新薬を販売する事が出来ません。
長い年月を掛けて開発された新しい薬も、実際に販売が出来なければ、薬を必要としている患者さんの手に届く事はありません。
治験参加者は製薬会社と、薬を必要としている人とを繋ぐ架け橋となる存在なのです。
新薬の開発にとって、治験は無くてはならないものなのです
治験の役割と報酬についてのポイント
効率的に治験に参加するには
治験は報酬額も高いため非常に人気がありますが、それだけで生活して行く事は困難です。
理由は色々ありますが、競争率が非常に高いため思ったように参加できず、スパンが半年以上空いてしまうケースや、健康上の理由で事前検査で弾かれてしまう場合もあります。
さらには、一度治験に参加した場合2ヶ月程度は次の治験に参加出来ないといった決まりもあります。
他にも理由は色々ありますが、上記の事柄だけでも治験だけで生活していくのは困難である事はご理解頂けたのではないでしょうか。
それではどうすれば効率的に治験に参加出来るのか?
それは、在宅ワークなどに代表される、時間的に自由度の高い仕事を行いながら治験に申込む事です。
例えば、ライティング系の在宅ワークを行いながら治験の申込みをする事で、参加を待つ間にも無駄無く仕事を行える訳です。
そして、治験の参加が決まればその間はライティングの仕事は休みます。
治験の参加中は殆どの場合、パソコンの持ち込みは出来ませんが、記事の構想を練ったりコラムなどをノートに書いたりする事は出来ますので、さらに無駄がありません。
治験が終わればまたライティングの仕事を再開し、書き留めた記事やコラムを活用する事が出来ます。